ヨーロッパの一人旅は決して豪華な旅ではなく、
いわゆる貧乏旅行というタイプ。
タクシーに乗るとボラれるのが怖いし
タクシー代がもったいないので、
よく歩きました。
足はまめだらけ。
その日に泊まるホテルは
その日に足で探すので、
ホントに体力が必要です。
今の私では、とてもじゃないけどムリ。
日本にいる時みたいに
ボケーっ
としているわけにはいきません。
いつも気を張って、あたりを警戒し、
緊張感のある毎日です。
(スペイン バロセロナ ガウディ作 サグラダ・ファミリア聖堂)
そんなこんなで疲れが出てきたのでしょう。
スペインのある町で、熱が出てしまいました。
その日は1階がBAR(バール)という
軽食のお店の2階にある安宿に泊まりました。
夜になると、階下のBARのお客さんの
ざわめきがにぎやかに聞こえてきます。
頭がガンガンし、
天井がぐるぐると回転して見えます。
熱で天井がぐるぐる回って見えるという
経験は生まれて初めてでした。
ヨーロッパに旅行に来て初めて
「ああ、家に帰りたい」
と故郷を懐かしく感じました。
これがホームシックというヤツなのかしら。
「ああ、明日は、起き上がることができるだろうか」
朦朧とする頭に不安がよぎります。
BARの賑わいを遠くに感じながら、
いつしか深い眠りに落ちていきました。
(南ヨーロッパの港町)
翌朝、夕べのことがウソのように
とてもすがすがしい気分で目が覚めました。
幸いなことに熱も下がったようです。
たっぷりと睡眠がとれたことで、
貯まっていた疲れも取れたのでしょう。
私は、BARを後にし、
また、新しい街へ向ったのでした。
次の行き先はマルセイユです。