スペインといったら、フラメンコと闘牛士。
当時の私のスペインのイメージはこのふたつ。
スペインへ行くんだったら、
「フラメンコは見たいなあ」 と思っていました。
ガイドブックに観光客にフラメンコを
見せてくれる店が載っていたので、
その店を目指して一人で歩いていました。
という派手な顔のつくりでメークも服装も派手な
オバサンが、スペイン語でまくしたてながら
こちらに近づいてきます。
「スペイン語はわかりません」
ということをスペイン語で言ったり
(「○○語は話せません」とフレーズも
暗記していました。)
英語で言っても、まったく意に介することなく、
ただ、一方的に話かけてくるのです。
と、こちらが戸惑っていると、
私の手をとり、私の手のひらを指差しながら
ずっとしゃべり続けているのです。
なんとなく、手相を見ているみたいでした。
「いや、わかんないんだってばっ!!」
と、私は手を引っ込めて
めんどくさいんで日本語で言いました。
でも、まったくおかまいなし。
また手をとって一方的にしゃべりまくり、
最後には、なんと
お金を要求してきたのです。
オバサンにとっては、
私が占いの内容を理解するかしないかは
どうでもよく、
(理解していない方が都合がいいかもね。)
とにかく、占いの押し売りをしたかったのでしょう。
これは、もうボッタクリの領域。
「NO!!」
「こんなことにお金が払えまっしぇん!!」
と強い口調(もち、日本語)で言って、
オバサンの手を振り払って、
走って行きました。
(スペインのある街を丘の上から眺める)
しばらく、歩いて、おみやげ物屋をのぞいたりして、
目的のフラメンコのショーが見ることができる店に着きました。
田舎なので、とても小さなスペースで、
観光客は小さな椅子に並んで座っています。
私は白人のオジサンの隣にちょこんと座って
フラメンコのショーが始まるのを待っていました。
とすると、音楽の演奏が始まり
きらびやかなドレスを着た女性が数人登場して
フラメンコを踊り始めました。
(スペイン名物 フラメンコショー)
と、そのとき、
「ええっ!!」
と私は、心の中で叫びました。
なんと、フラメンコダンサーの中に
さっきの押し売り占い師のオバサンがいたのです。
オバサン、私の存在に気づいたのか、
不自然なほど、目を合わせませんでした。
占い師とダンサーの掛け持ちだったのねぇ。
なんだか、さっきのオバサンが憎めないキャラに
感じてしまいました。